そもそも税理士ってどんな仕事をするの?
税理士という名前は聞いたことあるけど、実は具体的に何をするのか
は知らない人が多い・・・ ちょっと悲しいです!
うちの娘たちも未だによくわかっていません。
税理士法には、「税務代理」「税務書類の作成」「税務相談」を独占
して行うことが出来る資格と謳っておりますが、これだとイマイチわか
らん・・・
・会社の決算申告書の作成
・会計ソフトへの入力(弥生会計、勘定奉行にお任せあれ~のOBC、
急成長中のFREEなどなど)
・年末調整
・相続税の申告書の作成
・財産評価(土地、建物、株、絵画などの評価額の計算です)
まだまだありますが、こういうことを作成する仕事が大半です。
そう!前回の号でもお伝えしましたが、みんな「税務書類の作成」で
す
まあ、はっきり言うと“処理”です。
でもすべての仕事が処理だからつまらない、飽きちゃうのでは?
という心配は無用です。
この中にも、例えば、決算書の作成をするまでに、経営者と今年はど
ういう売上予測になるか? 利益はどの程度まで伸びるのか?
税金はどの程度かかりそうか? 資金の確保は大丈夫か?
来期の設備投資を考えると・・・、社員の昇給は?ボーナスは?
そういうことを考えながら決算までの道のりがあるんです!
それを毎月毎月一緒になって、経営者に見やすい資料を準備しながら、
経営者の顔を浮かべながら、過ごしているんですよ!
どうです?
ちょっと楽しそうじゃない?
経営者と一緒になって数字を作り上げ、問題点はないかを見て、
その解決にまた一緒になって考える・・・
あ~ 楽しい!!!
そうそう、税務署対応という重要な仕事があります。
税務調査の立ち合いです。
今の皆さんは若いから知らないと思いますが、私が学生の頃に「マル
サの女」という伊丹十三監督、宮本信子主演の人気映画があったのです
が、そこに出てきた税理士がまあホントに情けない設定で、あれを見た
らまず税理士にはなりたくないだろうと思いました。
でも、税務調査の立ち合いって、事前の準備から立ち合い、事後折衝
など、ちょっと大げさに言えば、人間対人間の心理戦なんです。
若い人は最初は緊張するかもしれないけど、終わった後は「よしっ」
って感じです。
以前の税理士事務所で調査の立ち合いを経験していなかった30代の
方が、転職後初めてうちで立ち会いをした際も、非常に緊張していまし
たが、最終折衝が終わった日はとても安堵していたのを覚えています。
それと、組織再編!
会社を一緒にしたり、分けたり、さらにその一部をくっつけたり・・・
レベル的にはちょっと難しいのですが、
こういう特殊な税務が好きな人もいるんですよ・・・
で、今はコロナ禍なので、融資折衝、助成金の準備など、お客様が生
き残るためのサポートをしています。
まあ、税理士の仕事は、処理ではなく、お客様に寄り添い、様々な事
情に応じて変化対応することが最も重要な仕事であり、そこに大きなや
りがいを感じます。
これが楽しく感じない人は、税理士には向いていないでしょう!
さあ、是非税理士に興味をもって、飛び込んできて欲しい!
でも、世間では地味な資格と言われています・・・
それは次回お話ししましょう!
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