~経営者の居場所~
税理士という仕事を長年やっていて、しみじみと思うことがある・・・。
経営者がどうしてなかなか辞めないのか?
お金は潤沢にある、後継者もいる、会社も順調・・・。
特に創業オーナー社長にそれが顕著に表れる・・・。
なぜか?
あなたはそれをどう感じるか?
答えは本人にしかわからない・・・。
決して社長自ら答えることはしないだろうが、
自分の居場所が無くなることを恐れているからである!
居場所とは何か?
自分が最も安心できる空間である!
それでは、自宅があるじゃないか?
と思うかもしれない・・・。
経営者にとって最も居心地のいい空間は、自宅ではない!
会社なのだ!!!
家にいてもかみさんは労ってくれない。
それどころか、邪魔者扱いにすることも・・・。。
でも、会社にいれば、社員が気を遣ってくれる、何かお願い事をしたら、嫌な顔せず(本心はおいといて・・・)こなしてくれる。
会社の業績が良ければ、なおのことだ!
だから、その居場所が会社を引退したら無くなってしまう・・・。
それを考えると、恐ろしくて引退する気にはならなくなる!
これは決して大袈裟なことではない。
しかし、だからといって死ぬまで社長やりますか?
やりたいんです!
老害
この二文字が顔をもたげてくる・・・。
何歳になると、周りからそう噂されてくるのだろう?
60歳、65歳、70歳・・・
少なくも、後継者が40歳になるまでには次の居場所を探すべきだと考える・・・
では、誰が社長の首に鈴を掛けるのか?
後継者?
古参幹部?
かみさん?
どれも違うだろう・・・
というよりも言えないし、言いたくないのではないか?
そんな時こそ、税理士の出番ではないか!
長年、苦楽を共にし、社長のことも理解している。
会社の中身も当然わかっている。
ほぼ同年代であるならば、まさしく適任者といえるのではないか?
私は以前からそう考えてきた・・・。
自分自身は55歳、あと10年で65歳。
お客様の経営者層も現在60歳前後が多い。
自分も引退するから、社長も一緒に引退しよう!
そこで完全引退なのか? セミリタイアなのか? そこは会社の状況を考え判断すればいい・・・。
ただ少なくとも、その時点で次の世代にバトンタッチしようと準備をしている。
お互いがWIN・WIN!
仮に、その後会社がおかしくなりかけても、まだ60代~70代前半ならば、立て直しに戻ってこれる気力も残っている!
これが、80歳過ぎても現役バリバリで会社を私物化、後継者候補も60歳近くでまだ社長ではない。
その後引退して、数年後に会社がおかしくなり、立て直しで戻りようにも80代後半、90代前半では、その気力も体力も残っていない・・・。
先ほどとは真逆で、お互いが死んでも死にきれんという状態。
だからそうなる前に、税理士がその役目を担うのである。
元気のよい社長は、自分の会社を引退しても、また新たな事業を始めるか、誰かに投資をして経営者を育てるか、色々なことを考えられるものである・・・。
その構想に、私も賛同して一緒にお手伝いが出来れば、それもまた面白いではないか・・・。
その頃には、CCubeグループも若手が40代になる年齢で、お互いが切磋琢磨しながらグループ内独立をしている頃だ!
そんなことを想像するだけでワクワクする・・・
あ~ 税理士って職業は、だからおもしろい・・・。
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