税理士の役目とは何か

仕事
税理士の役目(R4.6.3号)

~経営者の居場所~

 

税理士という仕事を長年やっていて、しみじみと思うことがある・・・

経営者がどうしてなかなか辞めないのか?

お金は潤沢にある、後継者もいる、会社も順調・・・

特に創業オーナー社長にそれが顕著に表れる・・・

 

なぜか?

あなたはそれをどう感じるか?

答えは本人にしかわからない・・・

 

決して社長自ら答えることはしないだろうが、

自分の居場所が無くなることを恐れているからである!

 

居場所とは何か?

自分が最も安心できる空間である!

 

それでは、自宅があるじゃないか?

と思うかもしれない・・・

 

経営者にとって最も居心地のいい空間は、自宅ではない!

会社なのだ!!!

家にいてもかみさんは労ってくれない

それどころか、邪魔者扱いにすることも・・・

でも、会社にいれば、社員が気を遣ってくれる、何かお願い事をしたら、嫌な顔せず(本心はおいといて・・・)こなしてくれる

 

会社の業績が良ければ、なおのことだ!

 

だから、その居場所が会社を引退したら無くなってしまう・・・

それを考えると、恐ろしくて引退する気にはならなくなる!

 

これは決して大袈裟なことではない

 

しかし、だからといって死ぬまで社長やりますか?

 やりたいんです! 

老害

この二文字が顔をもたげてくる・・・

 

何歳になると、周りからそう噂されてくるのだろう?

60歳、65歳、70歳・・・

少なくも、後継者が40歳になるまでには次の居場所を探すべきだと考える・・・

では、誰が社長の首に鈴を掛けるのか?

後継者?

古参幹部?

かみさん?

どれも違うだろう・・・

というよりも言えないし、言いたくないのではないか?

 

そんな時こそ、税理士の出番ではないか!

 

長年、苦楽を共にし、社長のことも理解している

会社の中身も当然わかっている

ほぼ同年代であるならば、まさしく適任者といえるのではないか?

私は以前からそう考えてきた・・・

自分自身は55歳、あと10年で65

お客様の経営者層も現在60歳前後が多い

自分も引退するから、社長も一緒に引退しよう!

そこで完全引退なのか? セミリタイアなのか? そこは会社の状況を考え判断すればいい・・・

ただ少なくとも、その時点で次の世代にバトンタッチしようと準備をしている

 

お互いがWINWIN!

 

仮に、その後会社がおかしくなりかけても、まだ60代~70代前半ならば、立て直しに戻ってこれる気力も残っている

これが、80歳過ぎても現役バリバリで会社を私物化、後継者候補も60歳近くでまだ社長ではない

その後引退して、数年後に会社がおかしくなり、立て直しで戻りようにも80代後半、90代前半では、その気力も体力も残っていない・・・

先ほどとは真逆で、お互いが死んでも死にきれんという状態

 

だからそうなる前に、税理士がその役目を担うのである

 

元気のよい社長は、自分の会社を引退しても、また新たな事業を始めるか、誰かに投資をして経営者を育てるか、色々なことを考えられるものである・・・

その構想に、私も賛同して一緒にお手伝いが出来れば、それもまた面白いではないか・・・

 

その頃には、C Cubeグループも若手が40代になる年齢で、お互いが切磋琢磨しながらグループ内独立をしている頃だ!

そんなことを想像するだけでワクワクする・・・

 

あ~ 税理士って職業は、だからおもしろい・・・

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