42歳からの死生観(11/27号)

病院 リクルート

~性善説を信じよう~

 

先週号の失敗から、再び単独事務所に戻った。

 

新しいオフィスも吹き抜けの内階段がついたシャレたオフィスであり、今も気に入ってそこにいる。

 

さて、今度も傷ついた心とさみしくなった財布を修復しなければならない
と、再びモウレツに働いた

 

お客様との打ち合わせ、会食が終わってお客様と別れた後も、事務所に戻って仕掛案件や、スタッフから提出のあった資料のチェックと、とにかく溜まるのが嫌な性格だったので、できる限りその日中に完了してからの帰宅・・・

 

気付いたらほぼ毎日夜中の2時3時ということが常態化していた。

 

元々病気知らずで、ちょっと熱があっても絶対に体温を測らない、「かぜは気合いで治る」を信条?に、かぜはひかないと自分自身に言い聞かせていたほどだ。

 

そんな生活だったので毎日の睡眠時間は3~4時間程度だったが、日々元気に過ごしていた・・・つもりだった。

 

その年はリーマンショックもあり、お客様でも2社ほどあっという間に倒産し、その事後処理なども加わり目まぐるしい年ではあった。

 

そんな矢先の年の瀬、12月29日に家族で食事に行き、夜いつも通り床についた。

 

目が覚めると体が動かない、動かそうとして手足を見ると、なんとベットに両手両足が縛られているではないか・・・

 

どうしたんだ!

何が起こったんだ・・・

 

あれ?ここは家じゃないぞ・・・

 

そう、病院
それもICUである。

 

親が目の前にいる。

 

いきなり怒られた・・・(普通、病院なんだから大丈夫?という優しい声のはずだが、うちの親はそんなタイプではない・・・)

 

あとで聞いたのだが、朝方いつまで経っても起きてこないから、娘が起こしに私の部屋に来た。

 

その時に、全身けいれんをしていて口から泡と血を噴き出していたようだ・・・

 

それで救急車を呼んでICUへ運ばれたというわけである。

 

私が気を失っている間に、お医者様から身内に告げられた言葉は、

「このまま意識が戻らずに死ぬか、仮に目が覚めたとしても半身不随、半々ですね!」

と・・・

 

正直三途の川は夢には出てこなかったが、まさかそんなことになっているなんて思ってもみない(気を失っているから当然ですが・・・)

 

それが何と奇跡的に後遺症もなく、リハビリをすることもなく約2週間で無事退院できたのである(無理やり退院を強要したのだが・・・)

 

これは皆が本当に驚いた。

 

親父はその時に、万一の際には娘2人を養子にして育てていこうと覚悟していたようだ・・・

 

ちなみに、目が覚めたのは1月1日元旦の午前中である。

 

48時間昏睡状態(ほんとにやばいとのこと)

 

結果的にはめでたかった・・・(笑?)

 

さて、それでも自宅療養含めて1か月間会社に出勤していなかったのである。

 

これまでの私の仕事ぶりを考えると、事務所が崩壊してしまうのではないか?

 

スタッフも途方に暮れてバラバラになるのではないか?

 

心配しかなかった。

 

だから医者には止められてはいたが、毎日電話とFAXで現状報告をスタッフにさせていた。

 

ただ、意外にもそんなに問題は起こらず、日々の報告も「大丈夫ですよ」と・・・

 

そして2月に久しぶりの出社を果たしたが、いつもだったら確定申告の準備、3月決算の準備、そのほか様々な案件があるのだが、私が万一戻ってないことに備えて、幹部中心に準備してくれたのである。

 

人の根本は善人である。

 

任せておけば逆に悪さはしない・・・

 

これを機に完全に性善説論者になった!

 

決算チェックなども幹部に任せることで、私の仕事量は激減した。

 

それでも事務所運営において何も不都合なことは無かった。

 

むしろいい意味で役割分担ができて、いいこと尽くめである。

 

ただ唯一、私の税の知識レベルが確実に下がった?(こんなことはお客様には言えないが・・・)

 

ここで事務所拡大一辺倒に終止符を打った。

 

次に考えることは、事務所の事業承継である。

 

私個人の野望よりも、事務所をどう存続させるべきか?

 

身内以外の人たちにどう引き継いでもらうかを・・・

 

 

 

 

追伸
あれから12年が経過した。
早いものである、特にその際にリーダーであり、今も参謀役である2人には感謝しても感謝しきれない。
ありがとう!
うち1人は私の弟のふりをして、ICUまできてくれた
当時は二親等内の親族のみしか入れなかったので・・・
(その際には看護師さんらがぎょっとした目で見ていたことは脳裏に焼き付いている、だって全く似ていないから・・・)

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